こだわり
2024/04/07 16:49
鎌倉由比ヶ浜は桜貝が拾える名所のひとつです
鎌倉の海辺をのんびり歩いていると、ふいに目にとまる淡いピンク色の貝殻があります。
桜の花びらのように、ほんのり色づいていて、透明感があって、可憐で、美しい。
とても軽くて、薄くて、そっと優しく触れないとこわれてしまいそうな繊細なもの。それが、桜貝です。
潮の満ち引きや風向き、海流によって、気まぐれに波が海岸に運んできてくれますので、必ず拾えるとは限りません。
砂浜に毎日たくさん届く、海からの贈りもののなかに桜貝を見つけたときは、
ずっと探していた宝物を拾ったような、良いことが起こりそうな予感がするのです。
桜貝の種類
桜貝
内湾性の貝で、年々その姿は少なくなっているそうです。他の種類との見分け方は、貝どうし繋がっているほうが、若干とがった感じになっているので、他の桜貝より台形っぽく見えます。少量ですが割と年間を通して拾える印象があります。
カバザクラ(樺桜)
外洋性の貝で、桜貝より丸みを帯びた感じ。パステルカラーの様々な色があり、ピンク・レッド・オレンジ・ホワイトの順で希少な色味になります。年に数回、まとまって拾えることがあります(ただ、潮の満ち引きの関係でそのチャンスは数時間)。
モモノハナガイ(桃花貝)
桜貝や樺桜に比べて、ちょっと厚め。型が全体的にとがっていて、縞模様もくっきり。色もはっきりした濃い桃色のものが多いです。湘南では割と貴重。日本海側の方が多い印象です。別名 エドザクラ。
オオモモノハナガイ(大桃花貝)
桃花貝の親分みたいな貝です。大き目なので、海岸では比較的見つけやすい(目に入りやすい)貝です。かなり厚いのですが、大きなものほど色が薄くなってきます。稚貝は桃花貝と区別することは難しいかも。
ベニガイ(紅貝)
鎌倉の海岸では、原型のまま拾うことが非常に少ない貝です。お隣の逗子海岸で多く拾うことができます。独特な紅色がとても美しい貝です。